中国のサプリメント市場は70%がダイレクトセリングで販売

フロスト&サリバンリサーチコンサルタントによる報告書によれば、中国におけるサプリメント市場は2014年度で約160億ドルの市場価値があり、前年比からすると12%の伸びとされています。さらに中国ヘルスケア協会は、2010年から2014年の間の年間平均成長率を10%から15%とし、売上高も2600億元から4000億元の上昇傾向にあると発表しています。

アムウェイを筆頭にそのほとんどが25万人の女性会員である中国では、サプリメント市場の約70%がダイレクトセリング方式で販売されています。また、これらの発展に伴い、アムウェイは早くも2003年時点で中国を同社のトップ市場に押し上げる勢いをつけて、フロスト&サリバンの調査によれば、同社は市場全体の11%のシェアを保持し、ダイレクトセリング事業全体では20%を保持と推定しています。そして、エイボン社も2008年に中国商務部より運営許可を取得したことで、アムウェイに続き第2位のダイレクトセリング企業となりました。

中国当局は、サプリメントの製造および販売における厳しい監視体制と非常に時間のかかる製品登録手続きがあり、新しい成分や製品を市場で輸入販売するには2年の歳月を要する場合があり、米国大手のGNCやNBTYのような企業の参入は苦戦を強いられることは間違いありません。しかし、サプリメント自体の取り扱いに関しては少なからず米国式に近づきつつあり、規制も緩和される兆候にあります。

現在、中国は世界第2位を誇るダイレクトセリング市場に成長しており、その規模は世界全体の23.3%の売り上げ貢献で、このまま順調に市場の成長が見込まれるならば、数年以内には米国を追い抜き世界第1位の市場になるとも指摘されています。

 
 
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